ワーケーション向け宮崎県新富町でコワーキングスペースや古民家を提供「働き方改革」のモデルに

こゆ財団
新富町ワーケーション農家

新富町内では複数の農家がアグリテックを導入。圃場内のさまざまなデータを取得し、都城高専と共同研究を行なっている。

時間と場所にとらわれない「働き方改革」のモデルに

和ケーションの実証実験
都市部ビジネスマン向けに、地方都市に一定期間滞在しながら働くことでイノベーション創出やモチベーション・生産性向上をはかる「和ケーション」。こゆ地域づくり推進機構こゆ財団)が提唱し宮崎県新富町で、その実証実験に取り組んでいる。以下はその取り組みをレポートしたものです。

ワーケーションの特徴

移住交流促進ラボ
Team WAA!メンバーのコワーキングスペース

こゆ財団オフィスのすぐ近くにある「移住交流促進ラボ」がTeam WAA!メンバーのコワーキングスペース

ワーケーションとは

「ワーケーション」とは、Work(仕事)とVacation(休暇)を組み合わせた、欧米発の造語だ。インターネットを活用し、遠隔でも勤務できるようにしたテレワーク(リモートワーク)が新しい働き方として全国的に拡大。国内では和歌山県白浜町ではIT企業向けのオフィスが整備され、ビジネスパーソンの生産性向上長期休暇取得の促進などにつながっている。また、受入自治体にも企業誘致事例の創出など、メリットが出てきているという。

8月22日のセッションの模様

8月22日のセッションの模様

3ヶ月間にわたる「ワーケーション」の実証実験

宮崎県の中央部に位置する人口1万7,000人の町・新富町でも、「ワーケーション」の実現に向けた取り組みが進む。新富町は、誰もがいきいきと自分らしく働き、豊かな人生を送れるような「新しい働き方」に共感し、実現していこうとする企業・団体・個人のネットワーク「Team WAA!」と連携し、2018年に3ヶ月間にわたる「ワーケーション」の実証実験を行った。

実証実験通じてメリットと課題を抽出

農業特化型コワーキングスペース「アグリテックラボ」

農業特化型コワーキングスペース「アグリテックラボ」(新富町商店街内)

実証実験では、2〜3日間の滞在期間中、コワーキングスペース交通機関といったハード面と合わせて、中間支援組織としてのこゆ財団町民の特性を体感。都市部のビジネスパーソンが新富町ではたらくうえで得られるメリットや、解決すべき課題を抽出した。

ワーケーションの背景

経済産業省発表の「通商白書2017」によると、世界経済フォーラム(WEF)が毎年発表している国際競争力指標では、日本は「イノベーション能力」が上位10か国と比較して低い順位となっている。

こゆ財団

慶應大学大学院 前野先生をお迎えして2018年10月に開催した講座。新富町では県内外の多様な人財が集まる機会が数多く生まれています。

内外の交流の促進が肝要

国内では、「イノベーション=多くが革新的な科学技術から生じるもの」として、イノベーションを「技術革新」と訳す傾向が強い。しかし実際には、イノベーションは既存技術であっても異分野と融合したり、経営の革新からも創出されるものであり、内部だけでなく外部のアイデアも積極的に取り入れて活用することが、イノベーション促進につながりる。

こゆ財団では「Team WAA!」との実証実験において、そうした外部との交流を通じて新富町内の人財にも新たな気づきが得られ、町にイノベーションが生まれると観測。この取り組みにより現在、新富町には多様な人財が町を訪れており、「ワーケーション」の効果をより高める土壌が生まれているという。

ワーケーション、今後の展開は

こゆ財団

新富町にはこゆ財団が主催する起業家育成塾の受講生らも訪問。地域資源を活用したビジネスを創出する機会が作られている。

地元人財との連携加速、地域課題解決ビジネスの創出へ

こゆ財団では「Team WAA!」との実証実験について、2019年初頭に成果発表を行うイベントを企画。また、研究生から、具体的な「ワーケーション」実践プランが提案されており、人財交流を積極的に促進していくという。

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